Jリーグ開幕。湘南ベルマーレを追う


アヤックスのファンサイト化している「FCズラタン」。
けれど、国内サッカーにも目を向けましょう。
11年目を迎えるJリーグが開幕。
管理人が応援する湘南ベルマーレを追います。

 湘南ベルマーレ(Shonan Bellmare)


基本布陣

28 リカルド 9 高田  
11 坂本
7 鈴木良   2 梅山 
6 中里
8 熊林

4 時崎 15 チャカ 5 白井

1 鈴木正

 監督     サミア(SAMIR)  


日本代表のアシスタントコーチ、サミアが監督に就任。
トゥルシエ譲りの情熱的な指導で注目を集める。
サミアイズムは浸透しはじめ、
チーム内の競争意識にも火が灯りつつある。

問題は世界でも類を見ない
44試合という長丁場のシーズンを
どうやって乗りきるかが焦点となりそう。

Pos. ポイント
GK
昨季途中からゴールマウスを守った長身GK鈴木正人が中心となる。
安定感を増したセービングに期待。

DF
トゥルシエ日本代表の戦術を受け継いだ。
高いラインを保ち、横一列に並ぶフラット3が基本となる。
日本代表よりも柔軟性を持ち、
状況によっては右サイドの梅山を含めた4バックで対応もできる。
ロングボールに対しても、空中を完全に支配する
「動く要塞」パラシオス(チャカ)を中心に、堅守を見せる。
戦術がうまく機能するかどうかが焦点だが、
経験豊富なチャカのリーダーシップに期待したい。

MF
若くて豊富なタレントをそろえた中盤。
磐田からレンタル2年目、ボランチの熊林が生命線。
長短のパスを組み合わせた攻撃参加がチームに活力を与える。
コンビを組むのはツーロン国際大会で存在感を示した中里。
右には安定感のある梅山が基本となるが、
オプションとしてユース代表の隠し球、ドリブラー加藤大志。
左は本来トップ下のチームのマスコット、鈴木良和。
トゥルシエ同様、中央でプレーできる選手を左に配置し起点を作る。
左肩上がりの布陣で、その裏のスペースをどう埋めるかが課題。
トップ下はスピード豊かな坂本、1.5列目からゴールを狙う。
さらに、レンタル加入でキープ力のあるキム・グンチョル、
高卒ブラジル人のサントス、パスセンスの光る吉野が控え、
多彩な中盤を構成している。

FW
昨季、最大のネックとなった得点力。
それを克服するため獲得したのはミドルスフラで主力として活躍した
元コロンビア代表のハミルトン・リカルド。
長身で得点感覚に優れたストライカーの加入は大きな戦力プラス。
それに、得点感覚が覚醒した戸田や、
運動量豊富にピッチを駆け回る高田が相手ゴールを脅かす。


チームの歴史
躍動
湘南ベルマーレの母体は日本リーグの名門フジタ。
しかし、世代交代の途中にあったチームはJリーグ初年度の10チームに名を連ねることができなかった。
その不満をぶつけるように、フジタは圧倒的な実力を見せ、J昇格を果たした。
その主軸となったのは名塚、岩本、名良橋、野口といった若手選手だった。

J参入最初のシーズン、前期こそ完膚なきまでに叩きのめされたものの、
後期はその奔放なサッカーが「湘南の暴れん坊」として全開。
ステージ2位という成績を収めた。
ドリブラーのベッチーニョを中心とした攻撃はスペクタクルに溢れていた。
勢いに乗って、天皇杯決勝でセレッソ大阪を下し、初タイトルを獲得した。
しかし、調子の波が激しく、取りこぼしが多いのは湘南の伝統として根付き始めていた。

英雄
攻撃的サッカーで注目を集めるベルマーレにひとりのルーキーが加入した。
サッカーセンスのかたまりのような若者は一気にチームの中心となった。
この青年が、日本サッカー界の地図を大きく塗り替えた中田英寿。
成績は激しく浮き沈みを繰り返したが、
チームは彼に牽引されるように、魅力的な攻撃サッカーを展開した。

ロペスやホンミョンボといったタレントを加えたベルマーレだったが、
中田をペルージャに放出するとともに推進力を失い、
先の見えない濁流の中に迷い込むことになる。

暗黒
財政危機はチームに深刻な陰を与え、主力選手をことごとく放出する憂き目にあった。
チームはその存続さえも危ぶまれ、消滅の危機を迎えていた。
そのチームに残されたのはユース上がりの若者たち。
降格・消滅のプレッシャーに苦しむ選手の中には
連日夜になると嘔吐を繰り返し、眠れぬ夜を過ごす者もいた。
学徒動員同然のチームがJ1を戦いぬけるわけがなかった。
チームは降格が決定。
かろうじてチームは消滅を免れたものの、すでに壊滅状態だった。

J1昇格を目指し改革を目指すものの、
戦力に乏しいチームの成績は中位を行ったり来たり。

希望
2003年、依然として絶望的な財政危機に苦しむ湘南ベルマーレは、NPOとして生まれ変わった。
チーム運営の大部分をボランティアに頼り、その門戸を開いた。
総合的スポーツクラブを目指し、ベルマーレスポーツクラブを設立。
トライアスロン、ビーチバレーなど、湘南地域のスポーツ文化発展に貢献している。

昨季後半に見せた健闘に、クラブは昇格を見据えて大量補強。
悲願のJ1昇格に向けて、大きな一歩を踏み出した。