チャンピオンズリーグ 03/20
AJAX 2 - 3 AC MILLAN


サンシーロで迎えたチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦。
スコアレスドローで終えた第1戦。
アヤックスは引き分けでも得点をひとつでもとれば
アウェーゴールの差で準決勝への切符を手に入れることができる。

アヤックスは大事な一戦にファンデルファールトを脳震盪のために欠き、
膝の状態が万全でないガラセクの出場も見送らざるを得なかった。
ミランもガットゥーゾが出場停止。
さらにセードルフとピルロが怪我のために欠場。
どちらも手負いの状態でこのゲームを迎えた。

試合はどちらも序盤から仕掛ける。
ルイコスタ、シェフチェンコが次々にゴールに迫れば、
アヤックスはスネイデルやピーナールも果敢にゴールを狙う。

試合が動いたのは前半30分。
ルイコスタからのボールをスペースに受けたシェフチェンコ。
センタリングはDFがブロック。
しかし、コースを変えたボールは、
不運にもゴール前に待ち構えていたインザーギのもとへ。
フリーでヘディングシュートを突き刺したインザーギ。先制。
まさに、インザーギらしいゴール。
ミランは1点のリードを奪って、ハーフタイムを迎える。


後半。
クーマンはファンダメを下げ、代わりにリトマネンを投入する。
リトマネンをトップ下において、攻撃に重きを置いた。
それに応えるように、さっそくズラタンがGKのミスをついてヘディング。
ゴールの枠を外れるも、アヤックスが攻勢にでる。

そして、後半19分。
中盤の激しいチェックでボールを奪ったオブライエン。
左サイドで縦に出したボールに走りこんだのはファンデルメイデ。
相手と競り合いながらボールを受けたファンデルメイデが
右足インサイドで中央へボールを折り返す。
そこに待っていたのはリトマネン。
フリーで受けたリトマネンは
柔らかいタッチでそのままゴールに流し込む、同点!
交替出場で見事に結果を出した勝ち方を知っている偉大なベテランプレーヤー。
これでアヤックスはアウェーゴールの差でリードを奪った。

しかし、このリードは2分と持たなかった。
後方からのボールを受けたインザーギ。
鋭く反転し、DFの裏を狙ってドリブルで侵入。
ロボンドとDFにはさまれ、シュートはなんとかブロック。
しかし、このボールが宙を舞い、ゴール前に。
ここに待っていたのはシェフチェンコ。
ヘッドでねじ込んで再びミランがリードをたぐりよせる。


しかし、これで終わらないアヤックス。
左サイドでボールを受けたファンデルメイデ。
右足に持ち替えて、クロスボールを放りこむ。
これをヘッドでゴール前に落としたのは、ズラタン。
走りこんできたピーナールの足元にピタリ。
DFと競り合いながら左足でシュートを狙うが、空振り。
だが、目の前にこぼれたボールに、再び左足を伸ばす。
届いた!!!
ボールはヂダの横をすりぬけ、ゴールネットに!同点!!!
後半33分という時間で決めた貴重な同点弾。
再びアヤックスはリードを奪うことに成功した。
アヤックスは残り12分を守りきれば準決勝。

クーマンがとった采配はこのアウェーゴールを守りきるためのものだった。
攻撃で大きな存在感を見せていた
ピーナール、ファンデルメイデを次々に下げ、
デヨング、ベルグデルモという守備的な選手を入れ、
反撃に備える。




しかし、試合はこのまま終わることはなかった。
後方からのロングボール。
この瞬間、チームを今まで支えてきた主将キヴが足を滑らせる。
そして、ヘッドで落とされたボールは
キヴがマークしているはずのインザーギの目の前に。
ロボンドも飛び出すが、ボールに一瞬早く触れたのはインザーギの右足。
ゴール前、宙に浮いたボールを押しこんだのは、
昨年までフェイエノールトでアヤックスを苦しめた天敵トマソン。
再びミランが勝ち越しに成功した。

膝を落とすロボンド。崩れ落ちるイレブン。
逆に、ミランには歓喜の輪が生まれる。

アヤックスに反撃するだけの力は残されていなかった。
ホイッスルがタイムアップを告げた瞬間。
アヤックスの冒険はここで幕を閉じた。

しかし、世界最高峰の舞台で巻き起こしたセンセーションは
世界中のサッカーファンの心を揺さぶるのに十分だった。
若い選手たちは、決してひるむことなく、果敢に立ち向かった。
下を向くことはない。胸を張って。

試合終了後、ズラタンはこうコメントを寄せている。

「ヨーロッパでの大会については素晴しいシーズンを送ることができた。
優れたチームだと自分で思っているからこの結果には驚かないし、
将来は更に上を目指せるはずだ」